小さなうつわのメッセージの「折々の記 第58号 」

折々の記第58号

はじめに
館林に帰郷

山梨の医科大学創設の折に山梨に招かれた夫は、今年4月に仕事を終えて、日々富士を拝する山梨の地から、生まれ故郷の群馬県館林に帰郷致しました。

新しい住まいは、尾曳神社のお隣りです。創建のこの尾曳稲荷神社の尾曳とい名の由来は、天文元年(1532)館林城の築城の折、土地のキツネが館林城主赤井照光に「城の本丸が見える位置に私をまつりなさい。そうすれば城を守ってあげよう。」と告げたので、その言葉通りに館林城主赤井照光は、キツネを守護神とし神社を創建して、城を守って貰ったという伝説のある神社です。

この神社の下には城沼と名付けられた沼があり、その沼の畔には、花山と呼ばれているつつじが丘公園があります。その公園は、古代から、野生のヤマツツジが群生していて、室町時代には「つつじが崎」の名で記され、その自生していたヤマツツジに、更に歴代の館林城主は、各地よりツツジを移植、公園の拡張や整備を行ったとのことです。

丁度、ツツジの花咲く季節に、夫の故郷の館林に住むことになりました。

見事なツツジの花が、夫の帰郷を迎えてくれているようにも思えました。

写真五十鈴撮影


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